大日如来

だいにちにょらい

大日如来とは

大日如来は、真言密教において根本仏とされる仏様ございます。真言密教の根本経典である『大日経』と『金剛頂経』には、衆生の救済者として異体的な性格を持ち、特定の誓願を持った諸仏・諸菩薩をはじめ、諸神が説かれております。しかし、これらは全て大日如来より出生し、大日如来の徳をそれぞれが分担し、衆生救済に当てられている諸尊の働きも大日如来の徳の顕現であると説かれております。そんな大日如来ですが、その御姿は釈迦如来や阿弥陀如来のような出家の姿ではなく、うず高く髪を結うなど、一般に菩薩形と呼ばれる姿をされております。菩薩形の姿である大日如来は、『宇宙の神格化』とも考えられる密教観から、宇宙の真理そのものを現す絶対的中心の御本尊として王者の姿をされているといわれております。その御姿は五仏を現した宝冠をつけ、菩薩よりさらに煌びやかな装身具を身に纏われております。 背に負う光背は円く大きなもので『日輪』を表しております。まさに、諸仏諸尊の根本、最高位に相応しい威厳のあるお姿をされております。さらに、胎蔵界・金剛界の大日如来の印相（手の結び方）が異なることから、 古来より胎蔵大日如来・金剛界大日如来と区別して呼ばれております。胎蔵大日は、『法界定印』を、 金剛界大日は『智拳印』を結んでいます。当山の大日如来は金剛界大日如来の御姿をされております。

御真言

おん　ばざら　だと　ばん

御利益

家運上昇、災難消除、転禍招福　など